拡張機能研究所

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コラム
2025年8月26日

マンガ翻訳ツール徹底比較!5つ試して分かったおすすめと残念ポイント

マンガ翻訳ツール徹底比較!5つ試して分かったおすすめと残念ポイント

ローカライズ的な理由で、当サイトのマンガ画像を英語に翻訳したくなりまして…

主要なマンガ翻訳ツールを5つほど試してみました!※5つもあるのにビックリですが

実際に触ってみての感想や「ここがよかった」「ここはちょっと残念」などをまとめています。英語は全く詳しくないので翻訳精度は完全な主観になります。


評価の基準

  • 翻訳の自然さ
    • セリフの意味が通じる&長すぎないか
    • 直訳ではなく、意訳をしてほしい
  • 見た目のきれいさ
    • ふきだしからはみ出さないか
    • フォントサイズや配置が違和感ないか(縦書き→横書きへの考慮)
    • 効果音(描き文字)はどう扱うか
  • 前回記事を比較対象として利用

前回記事

こちらをベースに比較します

プレビュー

manga-translator🍓

Chrome拡張機能、Androidアプリ、WEBの3つのプラットフォームがあります。Chrome拡張機能は現在開いているサイトの翻訳。WEB版は画像をアップロードして翻訳します。

使ってみた感想

  • Chrome拡張機能、Androidアプリはうまく動きませんでした。
  • 安定して使えたのはWEB版。zipでまとめて変換できて便利でした!

料金

  • 無料:20枚まで
  • 有料:
    • Tier1:月額5.99ドル(約900円) → 1時間300枚まで
    • Tier2:月額19.99ドル(約3,000円) → こちらは英語の画像も対応しています また、Tierによって利用可能なモデルが異なります

評価

★★★☆☆

  • 翻訳は30秒/枚くらい(遅い)
  • セリフはコマに入るように縮小します。 小さくて一部拡大しないと分からない箇所あり
  • 文章はちょっと長めになりがち。有料だと翻訳精度がさらに安定かも?
  • コメントを見ていると、性別の代名詞(he/herなど)の間違いがあるらしい

翻訳結果

プレビュー

最後のセリフは翻訳ミスってますね。「SHINGEI」ってなんだろう


Torii Image Translator

こちらもChrome拡張機能&WEB版あり。スマホ版Firefox拡張機能があるのがユニークです。

感想と料金

  • WEB版のUIはおしゃれで見やすい
  • 無料:20枚まで
  • 有料:ヘビーユーザ向け?
    • 2,500枚 → 5.99ドル
    • 6,000枚 → 12.99ドル
    • 15,000枚 → 29.99ドル

評価

★★☆☆☆

  • 翻訳速度はそれなり(10秒/枚)
  • 元々英語だったところも翻訳する。→これはよろしくないですね。
  • セリフもはみ出るのが多い。
  • セリフの翻訳自体はいい感じです。 特に最後のオチだけ気合入っている感があります。小さくて見れないですが...

翻訳結果

プレビュー

ププーッッWが「PUUSHISYO」になる。プウ師匠?


Manga Translator

動かなかったので紹介だけです。使い方はサイトを表示して、マンガ画像があれば翻訳します。色んな海外のマンガサイトをサポートしている所がメリットかもしれません。サポート先は全部海賊サイトの様な気はしますが...

評価

☆☆☆☆☆ 動かなかったので評価できず。


Image Translator

Chrome拡張機能のみ。処理スピードはピカイチ!

感想と料金

  • サイトを開いて、翻訳したい画像を手動で選ぶ形式。 サイトによっては画像が大量に出るので、選ぶのが大変かと
  • 無料:10枚まで
  • 有料:
    • サブスク → 月額9ドル(少し高め)
    • 従量課金 → 50枚5ドル〜1500枚50ドル

評価

★★☆☆☆

  • 速さは文句なし(1枚数秒)
  • 翻訳はToriiとほぼ同じ。おそらく類似のOCR、翻訳ツールを使っています。
  • ただし料金は割高感あり
プレビュー

こちらもプウ師匠になる。他もそうですが、もうちょっと読みやすいフォントないのでしょうか。翻訳マンガの標準っぽいのですが、明朝っぽいのがいいな


TranslateManga

似たような製品名が続きます…。WEB版&拡張あり。 毎週50枚まで無料なのが特徴です。

感想と料金

  • 拡張機能は翻訳エラーになり動作せず
  • WEB版は問題なく利用可能(アップロード形式)
  • 無料:週50枚まで
  • 有料:料金としては他と同じぐらいです
    • 1,000枚 → 4.99ドル
    • 3,500枚 → 9.99ドル
    • 10,000枚 → 19.99ドル

評価

★★★★☆

  • 翻訳の出来は一番いい。意訳もいい感じにする
  • 無料枠があるのは嬉しいポイント
  • ダメなところは英語も翻訳してしまう所。 縮小しすぎて見えない所。
プレビュー

番外編:Langaku

Langaku(集英社協賛) というアプリがあります。

英語学習アプリで、翻訳は手作業でやっているっぽいです。 一部AI利用。

※翻訳ツールではありません

気になったところ&良いところ

  • 他ツール同様、フォントサイズを縮小していますが、 長い見た目にはなっておらず、読める内容になっています。
  • フォントは全部同じ種類。これは変えてほしかったかな…
  • 描き文字(効果音)を翻訳していてスゴイ!
  • 翻訳は直訳っぽさがなくてよいです!プロが作るとやっぱり違いますね!

総評と感想

今回のツールをまとめるとこんな感じです。

ツール名評価ひとこと
manga-translator🍓★★★☆☆バランス良し。UIも◎。遅いのが難点。
Torii Image Translator★★☆☆☆速いけど見た目崩れが多め
Manga Translator☆☆☆☆☆動作せず…
Image Translator★★☆☆☆高速だけど値段がネック
TranslateManga★★★★☆無料枠あり。精度もよさげ

まとめると…

  • 完全自動のマンガ翻訳はまだ難しいと感じました
  • 翻訳ミスもあったり、そのまま出版レベルに使うのは厳しい。 スマホだと一部拡大しないと読めないのが致命的ですね。 個人利用で使う範囲かと思います。
  • 日本語→英語になると、どうしても文字数が多くなるので いい感じに意訳してほしかったのですが、難しそう

そのうえで、まだ安定して使えるのは「TranslateManga」WEB版でした。


本気でやるなら制作の途中で翻訳を組み込んで、手作業で仕上げるのがベストだと思います。

私自身はCanvaを中心に制作しているので、今後はCanvaの翻訳機能やプラグイン連携(Canvaアプリ)を試してみたいなと考えています。